決勝 キューバ 5 - 10 日本

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
日本 4 0 0 0 2 0 0 0 4 10
キューバ 1 0 0 0 0 2 0 2 1 6

【1回表】

西岡が内野安打で出塁。
イチローへの3球目,盗塁成功して1アウト2塁。
イチローは四球を選び,1アウト2,1塁。
2塁 西岡のスタートに合わせて松中がショート方向への内野ゴロ,内野安打となって1アウト満塁。
ここでキューバは,ぴりっとしない先発ロメロを,オデリンへ交代。


スペランカー多村に死球押し出しで日本が1点先制。
小笠原に四球。再び,押し出しで1点追加。
今江がセンター前へのタイムリー! 打者二人が帰ってさらに2点追加。
キューバはたまらずピッチャーを交代,オデリンからN.ゴンザレスへ。
結局日本は,打者一巡の攻撃で4点を先制。

【1回裏】

日本の先発は,松坂。
松坂の出来いかんでは,4点はセーフティリードと言えるかもしれない。


先頭打者カレ,松坂の4球目をいきなりホームラン!?
やはりキューバ,一筋縄ではいかないとのことか。


後続は三者凡退としてチェンジ。

【2回表】

1番からの好打順ながらキューバの好守備もあって三者凡退。

【2回裏】

二者連続三振と2アウトから,ガルロボがライト前のヒット。
キャッチャーパスボールで,ランナーが2塁へ。
なんとか抑えてチェンジ。

【3回表】

先頭 松中が,ライト前へヒット。
1アウトから里崎が四球を選んで1アウト2,1塁とするが,後続が続かずチェンジ。

【3回裏】

先頭 ラミレスがレフトオーバーの2塁打。
三振,レフトフライ,センターフライでチェンジ。
若干制球に難がみられる松坂だが,ここは力で押さえる。

【4回表】

2アウトから西岡が四球を選ぶ。
N.ゴンザレスの牽制に飛び出してしまった西岡が盗塁失敗でチェンジ。

【4回裏】

センターフライと,センター前に抜ける当たりをショート川崎がダイビングキャッチのナイスプレーで2アウト。
続くウルティアがセンター前へヒット,2アウト1塁。
ライトフライでチェンジ。

【5回表】

先頭イチローが,レフトライン際への2塁打。
続く松中が,ライト前へのヒット。
イチローは3塁に留まり,ノーアウト3,1塁。
キューバはピッチャーを交代,N.ゴンザレスから4人目ペドロソへ。


田村の3塁ライン際への鋭い打球をサードが好捕球,しかし1塁へは間に合わず結果的には内野安打。イチローがホームへ帰って1点追加。ノーアウト2,1塁。
里崎が送りバントをきっちり決めて,1アウト3,2塁。
キューバは小刻みの継投,ペドロソから5人目となるパルマへ交代。


小笠原のレフトフライで,松中がタッチアップで1点追加。
さすがに今回のタッチアップは速くなかった模様(笑)
なお,ミラクルボブことボブ・デービッドソンはこの試合も1塁審としてグラウンドにいます。
今江はショートゴロで3アウトチェンジ。

【5回裏】

ピッチャー松坂に変わってて2番手としてサブマリン渡辺。


三振,ショートフライ,三振と三者凡退でチェンジ。

【6回表】

青木に変わって代打金城はセンターフライ。
川崎のセフティバントはぎりぎりアウト。
1塁審がボブということもあって注目されるが,これはキューバサードの好フィールディングを褒めるべきだろう。
続く西岡は内野ゴロでチェンジ。

【6回裏】

ファーストゴロの後,ショート川崎のエラーで1アウト1塁。
続く4番ボレロがレフト前のヒットで,1アウト2,1塁。
セペダが3塁線を抜けるタイムリーでランナーが帰って2点目。1アウト3,2塁。
さらにウルティアがセンター前へのイムリー,1点追加。
1アウト3,1塁で,ガルロボをセカンドゴロ。ダブルプレーでチェンジ。
なんとか失点を2点でとどめる。

【7回表】

イチローからの好打順,三者凡退。

【7回裏】

6回に引き続きショート川崎のエラーでノーアウト1塁。
同じ川崎へのゴロをダブルプレーで2アウト。
ファーストゴロ…かと思いきやカバーに入った渡辺のエラーで2アウト1塁。
エラーが続く日本に若干の不安が走るが,ライトフライでチェンジ。

【8回表】

7回に引き続き,三者凡退。
5回に代わったパルマの投球が冴え,日本は彼からヒットを打てていません。

【8回裏】

セカンドへの内野安打で,ノーアウト1塁。
日本はピッチャー交代,渡辺に代えて藤田。


レフトフライと1アウト1塁とするが,続くセペダに2ランホームランを打たれる。
これで,5-6,その差は1点差まで追い上げられました。
ピッチャー,藤田に代わってクローザー大塚がマウンドへ。


ピッチャーゴロ,ライトフライにきっちり抑えて1点差のままチェンジ。

【9回表】

金城が内野安打でノーアウト1塁。
川崎がバントで送ろうとするが,サードのフィールディングの良さも手伝って2塁がアウトとなって,1アウト1塁。
西岡がセカンドへのセフティバントが内野安打になり,1アウト2,1塁。
イチローがライト前へ抜けるタイムリー!!!
川崎がホームへ帰って,値千金 1点追加の7点目。
続く松中は敬遠,1アウト満塁。
キューバはピッチャー交代,パルマに代わって6人目のマヤ。


バッター,多村に代わって韓国戦で男を見せた福留。
ここでも福留,レフト前へのタイムリー!!!
西岡,イチローが帰って,2点追加の9点。
里崎が四球を選び,再び1アウト満塁。
キューバのピッチャー,マヤに代わって7人目のY.ゴンザレス。


小笠原のライトへの犠牲フライで松中が本塁に帰り,1点追加の10点目。
キューバはさらにピッチャーを交代,Y.ゴンザレスに代えて8人目 ペストザ。
この回9人目の今江がショートゴロでチェンジ。

【9回裏】

日本,初代王者まで,あと3アウト。
ピッチャーは8回に続き大塚。
先頭 パスタノ,初球をセンターへ運び,ノーアウト2塁。
ラミレスはライトフライ。セカンドランナーがタッチアップで3塁へ,1アウト3塁。
パレットの打球は三遊間へ,ショート川崎がなんとか捕球した物の1塁へは投げることができず,3塁ランナーがホームイン。1点追加の6点目。
続くエンリケスを三振で2アウト1塁。


あとひとつとなったところで,王監督が大塚へ激。


大塚は,ラストバッターグリエルを三振に抑えてゲームセット!!! 日本は WBC初代王者,世界の頂点に立ちました!!

【総評】

結果だけを見ると,大量得点に支えられた楽勝試合にも見えますが,安心してみていられたのは,5〜6回と9回裏だけ。松坂,渡辺と日本屈指の投手陣に対して,じわじわと得点を重ねてくるキューバも追い上げに冷や汗をかきながらの観戦でした。


なんだかんだ言って,日本はこのWBCでの最多失点。
互いのバッターが調子を上げてきている中,投手戦ではなかっただけで,決勝に恥じない勝負だったと感じます。


根来泰周(辞任予定)コミッショナーが,いつの間にかグラウンドにいるぞ!? 台無しだー (^^;)


MVPは松坂!!
メキシコ戦への好投と,今日もいまいち制球が定まらない中,4回までを力で抑えた投球が評価されたのでしょう。
バッターなら里崎あたりが候補になっていたかもしれません。