特待生問題

違反申告は376校,公立は1校のみだったそうです。
ということは残り375校は私立だったということでしょう。


この件でよくわからないのが,高野連がマスコミから叩かれまくっていること。
高野連では禁止されている特待生制度が,他のスポーツでは特に問題とされていないことで凄い勢いで叩かれている印象があります。


少なくとも国内に置いては,他の種目とは比較にならない金額が動くスポーツであることと,高校野球(というより甲子園)自体がありえないくらい大きなコンテンツ *1 であると考えると単純に他のスポーツと同等に考えてよいかとも言えます。


そもそも市場規模を考えなくても,全てのスポーツの扱いを同列に置くことが平等なのか? という疑問もありますし。
だったら,特待生なんて存在しない超マイナー種目にも特待生枠を無理無理用意させるのですか? と聞きたい所です。


単純にスポーツの機会という意味なら,今回特待生として補助を受けていた生徒の中で,公立校にも通えない生徒がはたして何人程度いるのか…
ゼロとは言いませんが,恐らくそんなにたいした人数ではないでしょう。
なのでここで言う「機会」は,強豪校に進学する機会の平等化ですね。


ただ,強豪校が強い選手を金で集めることが悪いことなのか?
という根本的な疑問もあります。


NPBなどのプロスポーツで問題になる戦力の均等化は,高校野球に必要なのでしょうか?


先ほど言ったように,高校野球大会自体が大きなコンテンツであることで錯覚してしまうのかもしれませんが,僕自身は戦力の均等化は不必要で,一極集中してしまうことも悪ではないと考えます。


将来,野球で身を立てたいと考えるまだ卵 or ひよこの選手達は,自分をよりよく成長させるために最適な環境を選ぶ権利があると,そう思うからです。
プロ野球選手は,駒大苫小牧高校と横浜高校からしか出なくなったなんて極端なことになっても別に構わないでしょう。
それだけその高校に,選手を育てる環境が揃っていると言うことなのでしょうから。


結局,この程度の理をもって高野連を非難するのならそれほど気にならないのですが,なんかマスコミは,単なる感情論で非難しているように感じるのが気になるのでした。

*1:次点は,高校サッカーか大学生だけど箱根駅伝あたりでしょうか